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【COP10先住民族ニュース】サイドイベント報告:生物多様性条約における「ローカル・コミュニティ(地域社会)」の位置づけ」

 生物多様性条約ではILC(Indigenous and Local Communities:先住民族お
よび地域コミュニティ)という用語が使われています。私たちがサポートしてい
るIIFBも先住民族ではなく、「先住民族および地域コミュニティ」というカ
テゴリー(第8j条)で位置づけられています。ところが、ここでいう地域コミュ
ニティとは何か、先住民族と重なるのか、などの疑問がIIFBの中でも出され
ています。これは、定義にかかわる問題であると同時に、第8j条を保護地域や
ABSによる利益配分にも適用する時の範囲に関わる政治的問題にもつながって
いきます。
 そんな関心もあったので、このワークショップに出てみました。
テーマ:「生物多様性条約における「ローカル・コミュニティ(地域社会)」の位置づけ」
日時:10月19日 午後1時15分から
主催:生物多様性条約事務局 地域コミュニティ・コーカス
 
最初のパネリストは、セミ・シコンゴさん(ナミビア政府観光局長官)。「ア
フリカの文脈でいうと、地域コミュニティは植民地支配と関わり考え方だ。植民
地支配によって作られた地域とは違うものということだ。もう一つは、遊牧民の
ように移動する人たちにとって地域コミュニティとは何かという問題もある。
 アフリカにおける先住民族とは誰かというのも、大きな問題だ。とくに先住民
族の自主決定権は、アフリカでは新たな紛争をつくりだすことにつながる。ダイ
アモンドや石油などがある地域が先住民族として権利を要求すると、それが新た
な紛争の原因になるからだ」と政府関係者の立場から話してくれました。
 次いで、ジンバブエのグラッドマン・チベメメさん〈この人の話はメモがあり
ません〉。ブラジル政府のアドリアナさん、国連開発計画(UNDP)のエイリー
ンさんが短く話す。
 最後のパネリスト、サンチアーゴ・オビスポさん(IIFBのメンバー、アマ
ゾンから)は「アマゾンでは、伝統的コミュニティとはスピリチュアリティ(精
神性)を持つ、宗教的な人びとが住むところ。国連で先住民族が20年以上たたかっ
て実現した先住民族の権利が、生物多様性条約では先住民族と地域コミュニティ
という別の概念に置きかえられているのはおかしい」と根本的な指摘をしました。
 この議論は、誰が参加するかという問題ではなく、自主決定権あるいは地域主
権にもかかわっていく問題だということを強く感じました。
 日本の文脈における地域コミュニティとは何か、という議論も必要ですね。沖
縄のように先住民族と地域コミュニティが重なっている地域、アイヌ民族のよう
に重なりが弱い地域、漁村(祝島のような)など伝統的知識・職業が生きている
地域、などの整理が必要かもしれません。
(文責 越田清和)


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