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[COP10先住民族ニュース] 適応とTK(シンポジウム速報)

ツイッターでライブ配信したのをまとめて採録します。
シンポジウム「環境適応と伝統知識(Adaptation and Traditional Knowledge)」
11:35-12:50 Rm 211A (Ecosystems Pavillion)
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COP10「先住民族・地域共同体(ILC)の日」連続ミニシンポ、ふたつめ始まりました。最初の話し手は、デニス・マルチネス Dennis Martínez さん。米国ワシントン州やカリフォルニア州北部の自然保護区で長年フィールドオフィサー。気候変動などの自然変化についての西洋科学の見方と伝統知識の見方について。
ワシントン州のデニスさん

続き/ 鹿の数の変動、西洋の定量科学での予測は精密な手法でおこなわれるが、結局はずれてばかりきた。科学はつねに予測できない要素を含むのが特色。伝統知識(TK)はミステリーも含むという意味で科学を包含するもの。マルチネスさん。

続3/ 会場から質問、TKの持ち主も気候変動の影響を受けるが、どうするのか。マルチネスさん答え:先住民族も数々の気候変動にこれまで適応してきた人々、たとえば伝統狩猟では狩る対象や頭数を大きく変えてきた(1万年単位での変動)。TKを固定的で融通のきかないものとらえるのは誤解。

続4/ 話し手ふたりめ、マレーシアのジェニファ・ルビス Jennifer Rubis さん。ユネスコの(?)Climate Frontlinesという事業で、世界各地の地域共同体が気候変動などの自然変化や台風などの災害に伝統的にどのように対処してきたかの事例を集めて評価している。
パナマのジェニファーさん

続5/ 海水面の上昇については、水位の上昇それ自体の問題というよりは、淡水資源の確保にどう影響するか、沿岸や船上居住のパターンにどう影響するかを見て行くこと、それらに各地は伝統的にどう対処してきたか、豊富な事例から得られるものがあるはず。ジェニファさん。

続6/ 3人目、インドゥー・ウマル・イブライム Hindou Oumarou Ibrahim さん(チャド、女性)、フランス語なので聞き取り自信ない。IPACC(アフリカ先住民族調整委員会)の活動、水の変動について地元の人々が参画しての地図作りと衛星情報とのつきあわせなどをしている? ごめん、よくわからん。
中部アフリカ、チャド共和国のインドゥーさん


続7/ フロアより質問あり、いやん、これもフランス語。インドゥーさんの答えは、定住政策のあり方で事態が変わってくる、といった点を説明。

続8/ 話し手4人目 パナマ・クーナ民族ホルヘ Jorge Andreve さん(彼は IIFBメンバー)。気候変動はグローバルであると同時にローカルな現れ方をする。地域住民の参加をえて対策をねるべき。その際、参加、尊敬、時間の3つが鍵。時間というのは、共同体での説明や理解や..

続9/ 事業の準備に時間をかけること、外から来るプロジェクトが失敗するのはこの「時間」の大切さを無視するから。気候変動への適応事業がうまくいくかどうかを評価する地元の目という基準も重要。外部の専門家、地元共同体の既存のリーダー、若者や女性など伝統的には権威をもてなかった人々、
クーナ民族のホルヘさん

続10/ それらすべての参加のベースに、文化的ビジョンが必要であり、また、地域ごとの評価を重視。そうでないと、参加型はただの人海戦術(労働力の提供)と変わらなくなってしまう。カリブ海岸の島での浸水範囲の地図化や経済活動の季節変化をカレンダー化するなどの事例を報告。以上ホルヘさん。

続11/ 最後の話し手、サガリ・ラムダス Sagari Ramdas さん(インド先住民族アディヴァシの女性)。アディヴァシのTKは居住地域の季節循環と不可分、知識は実践により次世代に伝えられる。ダムや鉱山開発などによりアディヴァシが土地を追われると知識を実践する場が失われる。TKを守るには実践の場を守る。
インドAdivasiのサガリさん

続12/ TKの実践は変化への適応の連続。適応すること自体がTKの本質。先住民族の適応と生存は、先住民族自身がはぐくんできた文化から内発する方法によらなければならない。アディヴァシは土地を読む、土を読む、水を読む、鳥を読む、ムシを読む、空を読む、星を読む。

続13/ 政府は「社会的林業」などを持ち込み、ジェンダー平等の名目でアディヴァシ女性を事業に巻き込むが、固定的なメニューでは女性をかえって周辺化させ、変化への適応力を奪うことになりかねない。季節性と共同分配という文化価値にもとづく先住民族自身の解決策を政府の一律的な事業が損なう。

続14/ 以上、サガリさん。彼女の団体名ANTRAは何かの略名ではなく、ご本人に聞いたら「喜びのあらわれ」という意味の単語を団体名にしているそうです。

続15/ 5人の話がおわり、会場では総合質問の挙手がたくさん。司会のアレハンドロ・アルグメード Alejandro Argumedo さん(IPCCA)は「時間がない!」と悲鳴。12:50終了。なかなか充実したミニシンポでした。次は13:15から。


COP10先住民族ニュース取材班
(文責:細川 弘明)
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